NHKのニュースより

山手線貸し切り 高血圧防止行事
5月17日 18時34分
5月17日は、専門の学会などが定めた世界高血圧デーです。東京では、医師などの団体がJR山手線の車両を貸し切り、クイズなどを通じて高血圧の危険を呼びかける「高血圧エクスプレス」を走らせました。
高血圧の人は全国でおよそ4000万人とみられていますが、治療を受けているのはそのうちの2割、800万人ほどで危険な状態にあるものの、対策をとっていない人が多いといわれています。東京では17日、医師などでつくる団体がJRの山手線を貸し切り、「高血圧エキスプレス」と名付けた特別列車を走らせて、高血圧防止を呼びかけるイベントを行いました。特別列車に乗り込んだのは40代以上のビジネスマンの妻と、企業の健康管理の担当者、そして、3年前に高血圧が原因の脳出血で倒れた漫才師の宮川大助さんと妻の花子さんです。列車は、1時間かけてノンストップで東京の大動脈・山手線を1周し、列車の中で、高血圧に関する検定試験を行います。問題は「血圧を測るのに適した時間帯は?」とか「血圧が上がりやすいといわれているのは何曜日か?」などで、正解は“朝起きたとき”と“月曜日”ですが、すぐにわかる人は少なく、参加した人たちどうしで相談しながら回答していました。イベントに参加した宮川大助さんは「自分はたまたま助かりましたが、危ないところでした。これからも高血圧の危険性を訴えていきたい」と話していました。イベントを企画した日本高血圧協会の理事長で福岡大学の荒川規矩男名誉教授は「今回の列車と同じように、高血圧で病気を引き起こせば倒れるまでノンストップです。毎日血圧を測り、気をつけてください」と話していました。

ノンストップで山手線一周、料金はいくらなのかな???