腐るおカネ化 “おむすび通貨”フェアトレード日本国内版??

世界初!愛知県豊田市で誕生したコメ兌換通貨の凄味〜「腐るおカネ化」で流通の加速を目指す|inside|ダイヤモンド・オンライン
bookmarkに書こうと思ったけど書ききれなかったので、こちらにも記載。

通貨単位は“むすび”といい、1むすびは無農薬・有機栽培・天日乾燥の玄米0.5合(おにぎり1個分)と交換できる。この通貨を幅広く流通させることで、荒廃した農山村の振興を図ろうというのが目的だ。

玄米と等価なので同様に腐ると言う考え方なのね。
要は生産者や流通過程を忘れないでということね。
新米が時期直前の“おむすび通貨”が新米とともに価値の低下と言うことはないでしょうから、
交換レートが規約として歌われているんでしょうね、きっと。

使用期日やさらに、コメとの交換以外でも、飲食店や雑貨屋など20店舗以上ある協力店舗で代金を支払う際にも利用できる。通常の通貨との交換レートが決まっていないため、販売者と消費者が商品やサービスの価値がいかほどなのか互いに決める形だ。

コミュニケーションの糸口をもっと拡大しようということなんだろうね。
波長の合うお客さんとは、全額宣伝費だと思っても十分元が取れるという感じでしょうか?
米0.5合は0.083kg(米1kg = 6合)で、10kg3600円の米とすると30円。
10kg8000円とすると、67円。
計算しちゃいけないんだろうけど....
食堂なんかだと、もう一鉢サービスくらいからかな?


おむすび通信より

日本人が1日に食べるお米の値段は100円ちょっとといわれています。自動販売機で買えるコーラよりも安い値段で1日分の主食がまかなわれています。実は、お米がこのような価格で販売されているために、農家は農業で生活することができません。このため農家は超高齢化し、農山村では耕作放棄地の拡大とともに過疎化が進んでいます。

数百年にわたって伝承されてきた家業としての農業を今はだれも継ごうとしません。日本中の農山村で荒れ放題の竹林や放置人工林に変わり果てた棚田を見かけます。棚田とともにかけがえのない叡智が失われています。

農協の玄米買い取り価格は60kgあたり1万2000円程度。日本では、農薬と化成肥料と大型農業機械を使って、広大な田んぼでできるだけ効率よく米を作ることが推奨されています。

物々交換局は、生き物を殺さず、大地を肥やし、川と海を汚さず、石油資源利用を抑制する無農薬有機栽培・天日乾燥の玄米を60kgあたり48,000円相当で買い取ることで農山村を応援し、流域で暮らす一人一人の想いによって実現される持続可能な流域の再生をお手伝いします。

フェアトレード日本国内版と言うところでしょうか。
里山の生態系保護や水資源確保などの直接は金にならないけど、失うと大きな損失となる。
このままだともう戻れないところに行ってしまうのが目に見えている。

また、発行者側からみた利益構造は
貨幣流通量が運転資金で、発行手数料と死蔵分が利益 => 貨幣流通量減少、運転資金減少、発行手数料と死蔵分+新たに増える腐る分が利益となるのでしょうか?
元々、利益を求めて開始したサービスではないのだろうから、当分は人件費なしのボランティア状態で、うまくいったら事務所代と専任の事務屋さん一人分の人件費が出るレベルなんじゃないかな?
現在、交換できる店が20店位という話なので、当分は赤字でしょうけどね。

"お金の腐る化"で話題になっているけれども、国内版フェアトレードという考え方の方が基盤にあるようで、こちらには賛同します。
そのためには、継続して農業作業を続けられるに値するだけの金額を米の生産者に早くお金を回すための"お金の腐る化"なんだと言うことが見えています。


でも、3月いっぱいで仕事を失った私とすると、スーパーで一番安い米で生活の大半をしてしまうだろうな。
やっぱり、、身近にあったら、少しは利用してみたいサービスでもあります。