最近のソニー製品はなぜ壊れるかの超個人的な推測

20年くらい前に電子部品メーカーで働いていました。
その当時、部品の選別基準は大きく分けて3種類ありました。
一般向け、自動車向け、ソニー向け。
ソニー向けの部品は一般向けよりも性能要求が高く、
そのぶん割増な価格で納品されていました。
ソニーの製品は、その当時は高級なイメージを持っていて、
まだソニータイマーなどという言葉も一般的ではない時代でした。
部品を作っていた私は、ソニー製品は部品から優れているので
(といっっても選別程度ですが....)性能がよいものだと思っていました。
また、新しい部品がでても、まず最初にソニーが採用して問題がなければ
松下などの他のメーカーも採用する傾向がありました。
ところが、最近のものでは、コスト優先なのか、やたら壊れます。
無関係の私からみた、超個人的な推測で理由を考えてみます。

コスト優先で部品代をケチるから部品が壊れる。

    • 部品の受け入れ判断が甘い(KnowHowが無くなってきている。)

基板の実装、設計が甘い

    • 小さく実装するためにランドが小さ過ぎる。
    • 実装ラインの豊富な経験を持った人が少なくなっている。

携帯型機器の場合は筐体設計(特に強度)が甘い

    • 社内のQAを通ることだけが目標で、それ以外の余裕がないから。
    • 筐体からの応力で半田にクラックが入ってシステムが死ぬ。

ソフトのバクや、ハードの安全率が低い。

    • デバッグの不足、最初から見通しが状態での設計、仕様変更
    • 早く製品を出さないと商品価値が無くなるから、ある程度のところで割り切ってしまう。
    • バイスの定格を越えるような使い方をするとあたかもタイマーのように壊れます。
    • 特にオーバーシュートなどに注意!!!

使える外注を切ってしまったことによるKnowHowの消滅

    • 昔、ソニーの仕事は高いことで有名でした。
    • 作りたいもののイメージから、手元にある手段でいかにして落とし込むか?
    • そういう能力を持った人が減っているのでしょう。

保証期間のサポートが優秀(すぐに対応してくれるなど)

    • 故障率が多少多めでも、保証期間ではすぐに対応してもらえるので問題が大きくならない。
    • しかし、保証期間が過ぎてからの故障はソニータイマー発動といわれる。
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腐っても何とやら、やはり、世間一般からは注目されている会社なのでしょう。
デザインや、周りの受けがよいから使用頻度が高く、結果的に寿命が早く来るということなのかもしれません。
ソニー以外では松下もシャープもよく壊れる気がします。
あまり言われないのは、企業イメージの差なのでしょうかね。
安いもの、マネシタ電器とか、パチモンとか言われているので、過大な期待をされていないのかもしれません。
(私は白物家電で松下は信頼している傾向があります。(一番は日立ですが))
フラグシップを広告塔に安いものを大量に販売しようと言う姿勢に
何か感じている人が多いのかもしれません。

ちなみに、私の家庭内のAV機器はPioneerばっかりだし、テレビは日立です。
Pioneer製品は壊れにくい点とAV性能で選択しました。

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他の理由を気が付いたらコメントにて追加します。