ライフワークのトヨタとの戦い

鎌田慧さんの文章を20年ぶりくらいで読みました。
といっても、書籍の購入ではなく、出版社の記事のweb版でしたけど

今井亮一の交通違反バカ一代!
を半年ぶりくらいにのぞいたら
篠原隆史さんのBlog
の記述があって、みてみると鎌田慧さんを連想しました。

秋葉原の加藤さんの事件の時も鎌田慧さんを思い出したのですが、マスコミの報道は"蟹工船・党生活者"一辺倒でした。
やはり、広告スポンサーに気兼ねしているのでしょうか?
関東自動車は限りなくトヨタ自動車であることも隠し気味でしたしね。

25年くらい前に狭山で期間工として車体組み立てをしていたことのある私としては、
その直後くらいに自動車絶望工場―ある季節工の日記を読んで、違和感65%、同感35%位の感覚で読ませていただきました。
すべてのページに"トヨタ"に負けるものかという青年特有の反逆感がみなぎっていて、
対立してばかりというのは違うのではないか?
抜け出す自由だけは残っているので、いやならやめればいいのではないか?
寮費や食費が安い上に、それなりの報酬が支払われていたので、無駄金を使わなければ、自立できるだけの金が貯まるだろ....
現在の、派遣業者(人出し)では、寮費や食費は厳しいだろうけど....

そういえば、20年くらい前に御殿場で問題の日総の仕事で自動車のシートのスポンジを成形する会社に日系ブラジル/パラグアイなどの人と一緒に働いていたこともあります。
やはり期間工に比べると待遇は良くありませんでしたが、底辺からの脱出が不可能という状態ではないような気がしました。
金が入ると、飲みに行ったり物を買ったりする人では厳しいでしょうけれど。
どちらも、私が20代の頃でしたから、こんなことがいえたのかもしれません。

現在、40代後半の私がそのような底辺状況になったら、はい上がれるのでしょうか?
現在では、今ひとつ自信がありません。
ポリー・トインビーハードワーク~低賃金で働くということ』のように現状の生活で精一杯で厳しい状態で生きていくのでしょうか?
財産を全て無くして、生活保護にすがるしかないのでしょうか?
下手に国民年金をもらいよりは生活保護の方が割に合うような社会は明らかにおかしいと思いますが、
やがて解消され、払った人が報われる社会になることを期待しています。

鎌田さんは、40年以上たってもトヨタをたたき続けているんですね。
別の見方からすると40年以上、トヨタからいじめられ続けているのかもしれませんけど。